新人ビル清掃員から見たコロナとリモートワーク

7月から新人ビル清掃員として、働きはじめた。ビル清掃員の仕事はオフィスビル内のテナントの清掃もするため、色々な会社のオフィス内に出入りすることになる。

世の中はコロナ禍の影響でリモートワークが推奨されているわけだが、なるほど、確かに閑散としているオフィスが目立つ。

清掃員からすれば、リモートワークで閑散としているオフィスの清掃は楽である。何せ、人が少ないわけだから、汚れも少ないし、でてくるゴミも少ない。どこの会社もリモートワークにしてもらえれば、ほぼ無人のオフィスを清掃しているだけで、お金がもらえるじゃないかと思ってテンションがあがったが、そうなったら家賃の無駄になるから、テナントも軒並みビルから撤退して清掃員もお払い箱になる流れになることに気づき、テンションが下がった。

IT系の会社は緊急事態宣言解除以降も引き続きテレワークを続行しているところが多く、オフィスも閑散としているし、ゴミも非常に少ない。一方で、名前は出せないが某大手旅行代理店は、かなり出社率が高く、コロナ禍で振り回されているであろう業種ということもあって社内は中々、騒然としている。そして、なんといってもゴミが多い!

未使用のGOTOキャンペーンのチラシやら、旅行パンフレットやら、電話帳のような厚さの時刻表やら、赤字原稿やら、色校紙やらの紙ゴミが大量に、しかも分別もロクにされないまま、弁当ゴミやペットボトルと混在した状態でゴミ箱に出されるのだから、たまらない!(分別するのは清掃員!)

現状だとテナントごとに状況に差がありすぎて、リモートワークをあまりすすめていないオフィスの清掃担当になるとハズレくじを引いた気持ちになる。仕事量が違いすぎるし。

あまりに大量の分別されてないゴミを目の当たりにすると、「このご時世に、過密状態で出勤してるんじゃねえよ!このロートル企業!」と理不尽な怒りがこみ上げてくる。

まあ、このリモートワークでテナントガラガラ状態が、ずっと続くこともないと思うので、とりあえずは様子見ですな。

*本記事は2020年9月に記載した記事を再アップしたものです。

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